消化管内視鏡検査 説明書・承諾書

1.目的:消化管内視鏡検査は、あなたの消化管(食道、胃、小腸、大腸)の中を直接内視鏡で観察し、病気の診断を行うために行います。

2.方法:
1)内視鏡は検査ごとに十分な洗浄と消毒を行っており、内視鏡を介した最近やウィルスの感染の危険はほとんどありません。
しかし、さらに安全を期すために内視鏡検査前にB型、C型肝炎ウィルス等について採血検査を行います。

2)検査前の前処置として、上部内視鏡検査では十分に観察できるように胃粘液を除去する水薬を飲み、その後に消化管の動きを抑える薬
(心臓の病気、緑内障、前立腺肥大、糖尿病の方は必ずお知らせください)を筋肉注射をします。
内視鏡の挿入による苦痛を和らげるために局所麻酔薬(キシロカイン)を使用します。
(歯科や外科処置、以前の内視鏡でキシロカインによって具合の悪くなった方はお知らせください)。

大腸内視鏡では、前日夜に下剤(ラキソベロン)を1本のみ、当日朝に2時間かけて洗腸剤(ムーベン)を2g飲みます。
安全かつ十分に前処置を行うため、強い便秘や腹痛のある方は申し出てください。
検査前には、上部内視鏡と同様に消化管の動きを抑える薬を筋肉注射します。
産婦人科や腹部の手術を受けたことがある方などで以前の検査で強い痛みがあった方には、痛み止め(オピスタン)を使用します。

3)内視鏡検査中に異常を認めたり、異常が疑われた場合には次のような措置が追加されます。

  ・色素散布:消化管粘膜に色素をかけることにより、病変部を明瞭にしたり病気の種類を鑑別したりすることで診断の助けとします。

  ・生検:消化管の粘膜の一部を鉗子でつまみ、組織や細菌などの検査をし、治療が必要な病気かどうか診断を行います。
心臓や血管の病気や脳神経の病気などで抗血小板剤や抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を服用中の方は必ずお知らせください。

  ・止血処理:出血が見られた場合はクリップなどを用いて止血を行います。

3.偶発症:内視鏡検査に伴う危険性として次のようなことが稀にに起こることが報告されています。

  ・粘膜の損傷、出血:ないし胸中の激しい嘔吐やげっぷ、消化管の変形、癒着、生検などによりおこることがあります。

  ・穿孔:癒着の強い消化管などで起こることがあり、極稀には死亡例も報告されています。

  ・検査前に投与する薬剤による副作用:アレルギー反応や不整脈、心臓病の悪化などが起こることがあります。


当院では以上の様な偶発症を起こさないように細心の注意を払って検査を行っています。
また、万一緊急事態が発生した場合には、当院医師は責任を持ってその対処に当たります。

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