内視鏡検査・当日
内視鏡検査の当日である。
説明どおり、前日夜に下剤（ラキソベロン）を１本飲んでおいた。
今日の午後２時３０分の予約であるが、朝の６時から腸内洗浄のためムーベンの溶液を作った。粉末のムーベンに水を２㍑、メモリまで入れて出来上がりである。
これを２時間かけて飲み干すのだと思うとうんざりしてしまう。
このときのために用意しておいた藤沢周平の作品を読みながら、ゆっくりと取り掛かった。味はスポーツドリンクのようでもありまずいというほどのものではなかった。
１㍑ぐらい飲み進んでもいっこうに催してこない？
すこし変だとは思ったが、小説が面白くてすっかり夢中になってしまっていた。
と突然、やっと催してきたではないか！
本と共にトイレに駆け込んだ。５～６会ほど繰り返しているうちに、ほとんど水のようになってきたので止めることにした。約２時間３０分ほど経過していた。
病院にいくにはまだ時間があるので、藤沢小説をじっくり楽しむことができた。
こんな機会でないと、じっくり味わえない！というかふだん夜に読書しているとついつい睡魔に負けてしまうのである。
ようやく病院に着いた。予約確認のため再来用機械に診察券を入れて確認。
内科受付で内視鏡診察室へ案内された。
しばらくして呼ばれたので、中に入る。
着替えをするように言われたので、着替え室へ。下半身だけ着替えるようだった。
どでかい使い捨てパンツをはき、長めのエプロンで見えないように隠すようになっている。大腸のせんどう運動を抑える注射を打ち、内視鏡室へ
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