手術当日

手術当日
目覚ましで起きて洗面所で顔を洗う。看護師さんがムーベンを持ってきてくれて、2時間かけること、便が透明になったら看護師に確認してもらうこと、を告げていった。まだ外は薄暗く、周りは寝静まっている。さっそく取り掛かった。2gを2時間かけて腸の中を空っぽにしていく。便の様子を見ながらも藤沢小説を手放さない。トイレの中でも読みあさっていった。5.6回トイレに行っただろうか、透明に近くなってきたので看護師を呼ぶ!
OKである。もう7時を少し回ったところで、まもなく朝食の時間だ。

朝食は取れないので、ブドウ糖の点滴が始まった。今日は2本をこなすということらしい。8:40分に車椅子に乗って内視教室に連れて行かれる。ここでは、前回経験しているので要領はつかんでいる。紙製のパンツに着替え長めのエプロンで繕う格好になって時を待つ。5号室に案内され診察台に横になった。
血圧計と心電図用と、切除用電気を逃すためのパットをつけて準備完了!
先生を待つ!待つというのは長く感じるもので、不安というよりも早く終わってほしいという気持ちのほうが強かった。ようやく先生の到着。意外に若い先生?だった。

始めます!というと同時に指で確認をされ、次に内視鏡の挿入となった。
モニターを見ながら探りながら先に進んでいくのを観ている。以外に冷静な自分がいる。どうしてここで念入りに診ているのかとか思いながら観ていると、カーブに差し掛かったのか、ちょっと苦しくなったので、力んでしまったようだ。苦しいですか?と先生の後に看護師の声が続いた。力を抜いて楽にしてください!という言葉に従ってリラックスすると、スムーズに進んでいった。
「ここが一番奥になります。ここから探りながら戻っていきます」ということだった。
腸の中の残液を取り除きながら、疑わしきところを写真に撮っているのだろう!角度を変えながら撮っている。素人目には何がなんだか想像もできない。
「ここに小さなポリープがあります。まだ小さいので次に回してもいいと思いますね。」
「これが、内視鏡検査で見つかったポリープです。」
観ると先が開いたイソギンチャクのようにギザギザ感があるように見えた。先が赤くなっている!不安が募ってきた。

「色は・・たぶん大丈夫だと思います。それでは切除を始めます!」

周りを丹念に探りながら、的を決めていくかのように角度を変えながら診ている。
ぴゅーと青い液を出したような気がした。切除前の消毒かもしれないなと思いながら観ている。ワイヤーが出てきてポリープの根元にかかったようだ。

「切除します!」と先生。
ポロッと根元から切れ転がり落ちた。

「クリップします!」と先生
別のワイヤーを入れ替えて傷口をクリップしていく。1個、2個。
ワイヤーを入れ替えながらクリップしていくが、3個目の打つ位置がなかなか定まらない!角度を変えながらようやく3個が終わった。

こんなことをして止血するんだ!なんて感心しながら観ていると、転がり落ちたポリープを内視鏡の先端で押さえて腸外に出した。

当然内視鏡も外に出たわけだから、やっと終わったなと思っていた。

「もう一度挿入します!」

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